そろそろボクの話をしようか

歳をとらない語り部が見てきた、名もなき人々の暮らし

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平安の世から、いまへ。食べ物、言葉、信仰、衣服——名もなき人々の暮らしが「文化」になるまでを、歳をとらないボクが見てきました。本当かもしれない、千年の覚え書き。各話は独立して読めます。

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仕事江戸

今橋の店先で天秤の皿に載った、旅商人の銀の包み

〜銀は蔵に残ったまま、なぜ東から来た紙一枚で渡されるのか〜

第 146 話
文化江戸

女房の人形の裾に縫い込まれた鉛と、鶴松が握り続けた半拍

〜足のない木偶が、なぜ裾だけで客の息を止めたのか〜

第 145 話
道具江戸

長崎から来た硝子売りと、軒の鈴に首を振った本所の大家

〜鈴を吊るす場所は、なぜ軒の真ん中ではなかったのか〜

第 144 話
文化江戸

夜明け前の店先の鉢の列と、苗を二百抜いて七つ残した植木屋

〜咲くとも知れぬ七つの鉢へ、人はなぜ毎朝会いに来るのか〜

第 143 話
文化江戸

笠の下の二人連れと、灰の降った町の女房たち

〜煙のまだ立つ昼、笠の爺さんはなぜ焼けあとに背を向けて歩きだしたのか〜

第 142 話
仕事江戸

底の透けたわらじを履き替えて、日本橋を発った飛脚

〜あの男の左の足の甲には、なぜ赤黒い傷が残っていたのか〜

第 141 話
仕事戦国

半値で売る辻の油と、桝の縁に札を打つ店

〜土器二枚に注いだ油は、一刻足らずでなぜ顔つきを変えたのか〜

第 139 話
仕事室町

七頭の列のうち縄を一本だけ切った、湖から京へ米を運ぶ峠道

〜米を運ぶ縄の端に、小さな輪がひとつ残してあった〜

第 138 話
文化室町

九枚の絵を綴じて里へ納める、手彩色の薄い一冊

〜炉端でひらかれた、小さな手の中の一冊〜

第 137 話
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